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by vMUGIv
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太宰治 その3

◆青森県に生まれる。
◆03歳 姉タマ死亡。
◆14歳 父死亡。青森県立中学校入学、豊田太左衛門宅に下宿。
◆18歳 弘前高等学校文科に入学、藤田豊三郎宅に下宿。
義太夫を習い始め、花柳界で放蕩するきっかけとなる。
◆19歳 芸者紅子/小山初代16歳と知り合う。
◆20歳 弟礼治死亡。睡眠薬で第1回自殺未遂。


中学時代
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高校時代
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高校時代
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小学校の同級生 津島八十八

大地主の子だから学校の先生も特別扱い。何をしてもチヤホヤされてた。
着物は木綿じゃなくて、もっと柔らかい物。
弁当の握り飯も真っ白でゴマが付いてて塩びきシャケ入り。
普通の子は五分づきの黒い飯にタクアンでゴマはなし。
シャケなんか正月でないと食えなかったからね。
みんながヤマゲン〔津島家の屋号〕の子は特別と思っていた。
僕なんか修治からずいぶん本を借りたな。
荒木又右衛門、猿飛佐助、月刊少年世界、なんでも持ってた。

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津島家の元女中 佐藤フサ

<修ちゃ>は夜、床の中に入ってからも一生懸命勉強したよ。
学校さ持って行くもん〔宿題〕ができない時だったべか、床の中で考えて勉強してた。
オラはそれが終わるまでジッと待ってて、勉強道具を片づけてから女中部屋さ戻るべな。
修ちゃは面白い子だったよ。ある日学校から帰ってオラに
『フサ、今日は何してた』と言うから『みんなで蔵の掃除してた』と答えたら、
『蔵の大黒柱のそばに箱があるのを見たか?あの中にワ〔自分〕の許嫁さ入ってる』
と言ってハハハと笑うんさね。まんず、女のことばかりしゃべってたね。
だはんで、オラだば修ちゃが心中したこと聞いてもやっぱしなと思ったもんだ。

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太宰の姉キョウの夫小館貞一の弟/太宰の弟礼治の同級生 小舘保

小館保は太宰が弘前高校時代花柳界で放蕩していた頃、お供を務めていた。

修治さんは土曜日になると青森へ出てきました。
中学時代の下宿先豊田太左衛門の所で角帯に着替えて料亭に繰り出すのです。
近い将来世の中は社会主義になる、そうすれば津島家のような地主勢力は滅びてゆく、
というようなことを論じ合っていました。もちろん、学費も遊びの金も
古い地主勢力の代表である文治さんが出してくれているのですが。

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太宰の兄津島英治&下宿先だった藤田豊三郎への取材

太宰の自殺未遂は昭和4年12月10日夜半、
弘前高校3年生の時にカルモチンを嚥下したことが最初とされている。
この事件について、下宿先の藤田氏と次兄津島英治氏に津軽でお会いしたのだが、
そのお話を総合して整理してみると、大略下記のごとくであった。

●昭和4年12月10日深夜
●カルモチン多量に嚥下
●カルモチンは常用の睡眠薬であった
●いくぶん神経衰弱気味
●分量はいつもの5、6倍
●翌日の昼食時に起きてこなかった
●枕元にカルモチンの少し残っているビンがあった
●内科医院に往診依頼
●津島家に連絡
●当日午後4時頃、津島英治が藤田家へ到着
●英治が到着した時、すでに太宰はぼんやり目覚めていた
●夕刻には完全に意識を取り戻す
●自殺未遂者とは思われないほど明るい表情であった
●英治に対しても、ニヤニヤするだけで理由については触れなかった

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by vMUGIv | 2014-05-03 00:00 | 昭和戦前
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