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三島由紀夫 その10

◆38歳 写真集『薔薇刑』


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写真家 細江英公

「あなたが撮った土方巽の写真があるでしょう。
あんな写真を撮ってほしいと思って頼んでもらったんですよ」
「僕の勝手で撮ればいいのですね」
「僕はあなたの被写体になるから、好きなように撮ってください」
三島氏が僕に求めたものは、よくある作家の肖像写真などというシロモノではなく、
氏自身がダンサーとして僕の写真の被写体になりたかったのだ。
だから僕は当然のことながら、
舞踊家三島由紀夫をモデルとして細江英公作品を作ればいいのである。

父君の梓氏からゴムホースを取り上げ、氏の目前で令息の裸体をぐるぐる巻きにしたり、
土方巽を連れて行き家族団欒の場である庭園を突然裸の劇場にしてしまったり、
氏のお父さんから「あんたがた3人はキチガイだよ。三大馬鹿だね」などと言われたり、
僕の撮影のある日には教育上よくないからと言って
瑤子夫人とお子さん方が自分の家から追い出されてしまった。
「細江さんのせいで実家に帰らせられるなんて」と夫人から言われれば頭を下げるばかり。

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<三島氏に大理石のゾディアックの上にゴムホースを身に巻きつけたまま立ってもらい、
ゴムホースの一端を口にくわえ
右手には大型の木槌を持って頭を打つ格好でポーズしてもらった>

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<庭の片隅にあるスペインから持ってきたという石のベンチに仰向けに寝てもらい、
一輪の薔薇を胸の上に乗せてみた>

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<土方巽の協力も要請した>
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三島の大好きなグイド・レーニの『聖セバスチャン』
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by vMUGIv | 2015-03-10 00:00 | 昭和戦後
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