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by vMUGIv
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三島由紀夫 その6

◆23歳~28歳 恋愛修行時代
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唯一の女友達 湯浅あつ子 『鏡子の家』の鏡子のモデル 

三島由紀夫は前述がごとく異性として感じた愛が妹と母という
あまりにも夢のない貧しさだったためか、生活が固く質素すぎたためか、
やたらに育ちとゴージャスとグレイスフルな雰囲気に憧れた。
育ちに対する部分は彼のプライドで、あとは自分の家で満たされなかった部分である。
そうのえ本人が並はずれて女性に無免疫者だったので、
余り上手くない字をペン習字で猛練習し、
すぐに<臣三島由紀夫拝>などと書いたラブレターを、
相手かまわずせっせと書き続けていた。
私がげっそりして「また、臣か」と言うと、彼は「うるせえ」

この手のラブレターを、大手建設会社の令嬢ミスM・K〔鹿島三枝子〕、
代議士令嬢で母がドイツ人のハーフ ミスH・K、さらに紀平悌子女史にまで・・・
しかし彼が真剣に愛した女性は、M・KでもH・Kでもない華やいだ絹張りの令嬢だった。
〔豊田貞子は〕とても美人でお人形のような顔立ちで、不思議に亡妹美津ちゃんに似ていた。

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この時期三島が熱を上げた女性は、
作家川端康成の養女政子
評論家林房雄の娘京子
劇作家岸田國士の娘・女優の岸田今日子
妹美津子の三輪田女学校時代の同級生・実業家板谷幸吉の娘板谷諒子
妹美津子の聖心女学院時代の同級生・政治家佐々弘雄の娘佐々悌子/紀平悌子
鹿島建設会長鹿島守之助の娘鹿島三枝子/平泉三枝子
などがある。

★佐々悌子/紀平悌子は三島の死後、三島からのラブレターを週刊誌に発表した。

★岸田今日子は仲谷昇とさっさと結婚してしまう。

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川端康成夫人 秀子

そのころ娘はまだ中学に入りたてでした。中学高校と進むうちに顔なじみになって、
学校の勉強なども見ていただいたことがあります。
政子さんに素敵な男性が花束を持って伺うようになるまで私がお菓子を持ってまいります
という口上で、その頃なかなか手に入りにくかった
ケーキなどを下さったことを覚えています。
私が受け取ろうとすると、御本人に手渡しますと言って娘を出させたものでした。

三島さんから私にそれとなく娘との結婚話が出ましたので、
私もさりげなく、しかしきっぱりと、お断りしたということがあります。

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鹿島三枝子/平泉三枝子

三島は三枝子をバレエやコンサートに頻繁に誘った。

三枝子はデートに付き合ったが、どこか芝居がかったナイト気取りのものだった。
コメディ・フランセーズの公演には黒いドレスでとか、歌舞伎には着物でと指示があった。

時間に対する潔癖感は異常とも言えた。
ある日デートに遅れた三枝子は指定の席に座ると、
「15分待ったのに御高覧の栄誉を賜らなくて誠に残念であります。臣由紀夫」
というメモをウエイトレスから渡された。三島は15分が待ち時間の限度だった。
「ただいまよりお食事のコースを御用意させていただきます。
御勘定はいただいておりますので」とウエイトレスが続ける。
そんな意地悪まで仕掛けてあった。


昭和27年、三枝子は外交官の平泉渉と結婚した。〔歴史学者平泉澄の息子〕
昭和32年、三島はアメリカに旅行した際
ニューヨークの国連に勤務していた平泉と三枝子の家を訪問している。
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板谷諒子

見合い結婚したばかりの諒子は近くに越してきたので、
美津子の命日にフリージアの花束を持って平岡家にやってくる。

諒子はそれからしばしば三島の家に立ち寄るようになる。
夫はスウェーデンの貿易会社の日本支社長で、
羽振りがよく外車に乗って帰宅はいつも深夜だった。
それで母親と夜遅くまで談笑する。父親も、さらに三島も加わるという習慣ができた。
そんなある夜更け、諒子より夫の方が先に帰宅して外車で三島の家へ向かった。
三島は諒子と腕を組んで夜道を歩いていた。
夫は「夜の夜中に人妻が三文文士と手をつないで歩いているとは何事か」とわめいた。
翌朝、三島は諒子に
「明日から伊豆大島のホテルに缶詰めになる。気持ちを決めろ」と迫った。
諒子は「それ、駆け落ち?」と問い返した。「引き返すなら今のうちだけど」と言う。
「あらそう、引き返せるんだったら、引き返せばいいじゃない」
諒子も離婚する勇気がなかったし、三島も本気ではなかったろう。

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三島に求愛された女性の一人 匿名

あれだけお母様にベタベタする人との結婚など考えられませんでした。
あの母と子の間に割って入るかと思うと嫌だったのです。

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by vMUGIv | 2015-03-06 00:00 | ヒト
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