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グラバーの妻

後列左から 倉三郎 ハナ 倉三郎夫人ワカ
前列の紳士グラバー 枠内グラバー夫人ツル
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グラバー邸には紋白蝶の紋につけた着物を武家風に着付けした笑顔を絶やさない女主人がいた。
グラバー夫人ツルである。
彼女の実家の家紋が揚羽蝶だったことからグラバーがデザインしたものだ。
欧米人は彼女を「マダム・バタフライ」と呼んだ。
『蝶々夫人』のモデルといわれる。

しかし、蝶々夫人と違ってツルは幸せな結婚生活を送った。
二人はバツイチ同士で、29歳と19歳だった
敬虔なクリスチャンのグラバーはわざわざ故郷スコットランドに戻り、
日本人との結婚を両親に認めさせてからツルを迎えに行った。
「私は祖国には帰らない。ツルさんがいるこの日本の土になります」

夫妻には男児富三郎と女児ハナが生まれた。


富三郎
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富三郎の妻ワカも日英ハーフであった

富三郎は両親も妻も喪った中で、
第二次世界大戦中にハーフであるという理由で敵のスパイとしつこく疑われた。
そのため敗戦後は連合軍から疑われるのではという被害妄想を抱くようになった。
富三郎は8月末原爆が落とされた長崎の惨状をスーツに蝶ネクタイという盛装で見て回り、
自らの罪であるかのように首を吊って自殺した。

富三郎夫妻には子供がなかった。
ハナはイギリス人ウォルター・ベネットと結婚し、4人の子供を持った。
ベネット家がグラバーの血筋を現在に伝えている。
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by vMUGIv | 2012-11-08 00:00 | 明治
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