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岡本かの子 その6

◆35歳 慶応病院の外科医新田亀三と不倫関係に。
◆36歳 不倫がバレて新田は北海道に飛ばされる。
◆39歳 新田が岡本家へ同居。
◆40歳 かの子・一平・太郎、恒松と新田をつれてヨーロッパ外遊へ。
◆43歳 フランス留学する太郎のみを残してヨーロッパから帰国。
◆49歳 恒松に結婚話が持ち上がり岡本家から追い出される。
◆50歳 慶応大学生と旅行中脳出血で倒れる。自宅で数ヶ月療養生活を送るも死亡。


★第3の同居愛人 外科医 新田亀三 のち病院長
-1971 -昭和46


香港にて
後列左から 不明 新田亀三 恒松安夫 不明
前列左から 太郎 一平 かの子
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船上にて 左から 一平 太郎 かの子 恒松安夫 新田亀三
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イギリスにて 左から 新田亀三 かの子 一平
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一平の帰国後、かの子は慶応病院で痔の手術をする。
病院で知り合った外科医新田亀三と不倫関係となる。
かの子との不倫がバレて慶応病院をクビになり、北海道の病院へ行く。
3年間遠距離恋愛を続けたが、結局新田も岡本家に同居し、
以降かの子の死亡まで留まった。


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第3の同居愛人 新田亀三

かの子が痔の手術を慶応病院でした時、私が執刀したのではなく当直だったんですよ。
かの子は痛みでもなんでも人の5倍は強く感じてしまう。
手術のあと痛がって泣き叫んで大変なんです。
あんまり可哀想なので、私がモヒ〔モルヒネ〕の注射をしてやったのです。

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退院したかの子は一平に頼む。
「パパ、病院で西洋蝋燭のような男を見つけたのよ。ね、もらってきて。すぐもらってきて」
一平が病院へ行き新田と交渉するが、当然新田は断る。
かの子は病院へも乗り込む。新田を見つけると人目もはばからず泣いて新田を口説く。
とうとう新田は岡本家を訪問する。しかし新田は二度と帰れなかった。
岡本家から病院へ通う新田の生活はたちまち病院にバレ、北海道に飛ばされてしまう。

かの子は連日新田にラブレターを送るとともに、北海道にも頻繁に会いに行く。
一平が青森まで送って行き青函連絡船に乗せるのである。
「カチ坊〔かの子のあだ名〕、必ず帰っておいでよ」
「うん、きっとパパのところに帰るから」
病院ではかの子を東京に住んでいる新田の妻だと思っていた。
遠距離恋愛が3年間続いた後、新田も岡本家に同居することを決める。

全15巻の『一平全集』がベストセラーになり多額の印税が入ったため、
かの子・一平・太郎は、恒松と新田もつれてヨーロッパ外遊に出発する。
フランス留学する太郎のみを残してヨーロッパから2年半後に帰国した。


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第3の同居愛人 新田亀三

あの断髪はね、ロンドンで僕が切ってやったんですよ。
この方がずっと似合うと言いましてね。
あの髪は死ぬまで誰にも切らせなかったんです。
伸びれば必ず僕が切ってやりました。

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外科医として長期間メスを持たないでいると指先の感覚が鈍くなるように感じた新田は、
イギリスでミシンを買う。それからは新田はかの子の専属お針子になる。
かの子は街で気に入った布を見つけると
「これですぐ明日までに縫ってちょうだい。スタイルはどんなのがいいかな?」
恒松まで動員されてスタイルを検討し、一平がスタイル画を描いてやる。
新田はそれを徹夜で仕上げなければならない。
翌朝「ステキ!ステキ!こういうのが着たかったのよ」とかの子は御機嫌になる。

観光も観劇も会談も、必ず男3人が必要だった。恒松と新田が通訳をして一平が絵で補う。
帰宅すると恒松と新田はその日のレポートを作ってやらなければならない。

恒松は掃除洗濯・家計を切り盛りし、新田は西洋料理や中国料理までおいしく作った。

恒松に結婚話が持ち上がり岡本家から追い出される。


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第3の同居愛人 新田亀三

かの子という稀有な才能と人間を支えるには、僕たち三人が三人とも必要だったんです。
三人の必死に支える力が均等で、
かの子という烈しい魂と肉体がやっと穏やかで安心していられたんです。
その脚の一本が欠けてもバランスがかしいでしまうんです。
かの子の健康が恒松安夫が岡本家を出て以来、
目に見えて芳しくなくなったのがなによりその間の事実を物語っています。

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◆50歳 慶応大学生と旅行中脳出血で倒れる。自宅で数ヶ月療養生活を送るも死亡。

この大学生はかの子が倒れたので慌てて宿を逃げ出し、いまだに誰だったのか分かっていない。
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by vMUGIv | 2012-06-06 00:00 | 大正
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